こんにちは!エアコンなんでも情報館・エアコンクリーニング技術研究所です。

突然ですが、皆さんは冬場のエアコン暖房、風量設定をどうしていますか? 「メーカーが推奨しているし、一番効率が良さそうだから」という理由で**「自動」**にしていませんか?

実はその設定、「部屋が温まらない」&「電気代が高くなる」原因になっているかもしれません。

今回は、「暖房の風量は『自動』より『強風』の方が良いって本当?」という疑問にお答えするため、実際に部屋を使って徹底的な比較実験を行いました。

温度計を使った衝撃の結果をシェアします。

--------------------------------------------------------------------------------

なぜ「自動」だと足元が寒いのか?

先日、YouTubeで「冬は設定温度を上げる前に、風量を上げてください」という動画を出したところ、こんなコメントをたくさんいただきました。

「えっ、自動が一番省エネで賢いんじゃないの?」 「風量を強くすると、逆に電気代がかかるのでは?」

確かに、冷房の時は「自動」が一番効率的です。冷たい空気は自然と下に降りてくるからです。 しかし、暖房(暖かい空気)は「上」に溜まる性質があります。これが最大の落とし穴です。

エアコンの「勘違い」が起きる仕組み

エアコンの温度センサーは、高い位置にある「室内機の中」にあります。 「自動運転」にすると、最初は頑張って温めますが、天井付近が温まるとエアコンはこう勘違いしてしまいます。

「おっ、設定温度になったな!もう部屋は暖かいぞ(休憩しよう)」

エアコンで暖房運転したときに温かい空気が天井付近に滞留しているイメージ画像

結果、風を弱めて運転をセーブしてしまいます。 しかし実際には、天井だけがポカポカで、人間がいる「足元」は冷え切ったまま…という現象が起きるのです。

--------------------------------------------------------------------------------

【実験】「自動」vs「強風」温まり方の違い

論より証拠。実際に6畳の部屋で、以下の条件で検証してみました。

設定温度: 25℃

比較対象: ①風量「自動」 vs ②風量「強」

実験①:風量「自動」で30分運転

まずは一般的な「自動」設定です。 スタートして30分後、部屋の温度はどうなったでしょうか?

顔の高さ(床上150cm付近): 約23℃(暖かい)

足元(床付近): 約16〜17℃(寒い!)

30分経っても、上と下で6℃以上の温度ムラがありました。 これでは「顔はほてるのに足先が冷たい」という不快な状態です。エアコンから一番離れた場所の足元は、15℃程度しかありませんでした。

実験②:風量「強」で10分運転

次に、一度窓を開けて部屋を冷やしてから、今度は**風量を「強(最大)」**にして実験しました。 すると、開始わずか10分で驚きの変化が!

顔の高さ: 約22℃

足元: 約20℃(ポカポカ)

[写真:温度計の画像。上下の温度差がほとんどない様子]

なんと、たった10分で足元の温度が「自動」の時より3〜4℃も高くなりました。 天井と床の温度差がほとんどなくなり、部屋全体が均一に温まっています。

--------------------------------------------------------------------------------

結論:電気代を節約するなら「風量」ボタンを押せ!

実験の結果、**「風量を強くして空気を循環させたほうが、圧倒的に早く、足元まで温まる」**ことが証明されました。

ここで気になるのが**「でも、風量を上げると電気代がかかるんじゃない?」**という点です。

電気代の本当の犯人は「温度設定」

ここが一番の誤解ポイントです。

1. エアコンのファンを強く回す電気代

2. 設定温度を1℃上げる(コンプレッサーを回す)電気代

この2つを比べると、①(ファン)の電気代は微々たるものです。②(温度上げ)の方が圧倒的に電気を食います。

「自動」にして足元が寒いからといって、設定温度を25℃から27℃に上げたり、別の電気ヒーターを併用したりするのが、一番電気代が高くつく行為なのです。

エアコンのリモコンで温度を上げようとしているイメージ画像

今年の冬の正解設定

冬場、部屋が寒いと感じたら…

1. 設定温度を上げる前に、まず「風量」ボタンを押して「強」にする。

2. 風向きは「一番下」に向ける。

3. (もしあれば)サーキュレーターやシーリングファンを併用する。

これだけで、設定温度が低めでも体感温度はグッと上がります。

「自動」は便利な機能ですが、暖房に関してはマニュアル操作で「空気を撹拌(かくはん)する」ことが、快適さと節約への近道です。 ぜひ、今夜から試してみてください!

--------------------------------------------------------------------------------

[実際の実験の様子はこちらのYouTubeでご覧いただけます]

※今回の実験は断熱性能や外気温によって結果が異なる場合がありますが、空気の性質上の傾向は同じです。

投稿者プロフィール

エアコンクリーニング技術研究所
エアコンクリーニング技術研究所

Follow me!